生命保険協会が営業職員の法令順守へ指針で相次ぐ不正で検討: ラッキーブルーベアーの休憩室

2022年09月11日

生命保険協会が営業職員の法令順守へ指針で相次ぐ不正で検討

　営業職員による金銭の着服など相次ぐ不正を受けて、生命保険協会はコンプライアンス（法令順守）やリスク管理の強化に向けたプロジェクトチーム（PT）を立ち上げることを報道機関より配信しました。再
　これは、発防止に向けて各社が取り組むべき施策を年内にまとめて公表する方針であり、生保協の稲垣精二会長（第一生命保険社長）は就任前の7月上旬のインタビューで「営業職員への信頼が揺らいでいる」と指摘し、業界団体として不正の根絶に取り組む意向を示しているそうです。

生保協、営業職員の法令順守へ指針　相次ぐ不正で検討会
（日本経済新聞 2022年9月5日 17:30 ）
　営業職員による金銭の着服など相次ぐ不正を受け、生命保険協会はコンプライアンス（法令順守）やリスク管理の強化に向けたプロジェクトチーム（PT）を6日に立ち上げる。再発防止に向けて、各社が取り組むべき施策を年内にまとめて公表する方針だ。
　生保協の稲垣精二会長（第一生命保険社長）は就任前の7月上旬のインタビューで「営業職員への信頼が揺らいでいる」と指摘。
業界団体として不正の根絶に取り組む意向を示していた。

営業職員による不正が相次ぎ発覚している
【第一生命保険 2020年10月】
山口県の元職員が顧客に架空の運用を持ちかけ、計19億円超を搾取。
その後も和歌山県や長野県でも不正が発覚。
【メットライフ生命 22年4月】
元社員が顧客に架空の保険商品を提案するなどし、不正に元気を授受
【明治安田生命 22年6月】
70歳代の元職員が16年以上にわたり、顧客から預かった保険料などを少なくても2000万円着服。
別の元職員にも同様の疑い。
【日本生命 22年6月】
元職員ら計15人が17年度からの5年間に顧客から約1.4億円を不正に取得。

　今回のPTには営業職員を通じて保険商品を販売している計20社が加わる。
各社の参考となる好事例を取り上げて内容を共有する。
これまでに発覚した着服では、契約者の信頼を得た職員が金銭を直接受け取れる環境にあることが多かった。
　金銭のやり取りが生じないキャッシュレス化や不正に気づいた同僚が気兼ねなく社内へ報告しやすくする環境の整備、実態に即した研修の充実が重要となる。
　企業文化や報酬体系は会社によって異なるため、「再発防止といって何でも足並みをそろえるのは現実的でない」という声は根強い。
生保協は日本証券業協会のような自主規制団体でなく、加盟社に施策の導入を強いる立場にもない。
自主性を尊重しながら、実効性のある措置で歩調を合わせられるかが焦点となる。