金融庁が「エヌエヌ生命保険」に立ち入り検査へ
金融庁が外資系のエヌエヌ生命保険(旧アイエヌジー生命保険)に対して、近く立ち入り検査に入ることがわかりました。
エヌエヌ生命の関係者によると8月19日までに検査予告があり、中小企業オーナーなどを対象にした「節税保険」の販売や商品開発の実態について今後検査を進めるとみられるそうです。
今回の金融庁によるエヌエヌ生命保険立ち入り検査については、節税保険の不適切販売を巡って金融庁が2022年7月にマニュライフ生命保険に対して初の行政処分を下したばかりなのですが、販売行為の組織性や悪質性が生保各社の中でも際立っていたことでやり玉に挙がった格好だったのが、同じく節税保険販売における組織性などが強く疑われていたエヌエヌ生命だったそうです。
そもそもエヌエヌ生命は2022年2月に金融庁から保険業法に基づく報告徴求命令を受けており、逓増定期保険などを活用した「租税回避行為」を指南する私製の資料も多数見つかったことが既に報告されており、今後の立ち入り検査の動向次第ではマニュライフ生命の事例と同様に他社に転じたエヌエヌ生命の旧経営陣に対する責任追及に発展する可能性もあるそうです。
なぜなら、エヌエヌ生命は節税保険をはじめとした「法人向け保険のほぼ『一本足経営』で成り立っている」(同社元幹部)からであり、金融庁の取り締まり強化により節税保険の販売を実質的に封じられた場合には現在の経営や人員体制を維持するのは難しくなるとみられているからなのです。
そして、もしもそのような事態に陥った場合にはエヌエヌ生命に救いの手を差し伸べる生保が現れるのだろうかと生保業界で囁かれているようです。
金融庁、「エヌエヌ生命保険」に立ち入り検査へ
( 東洋経済ONLINE 8/20(土) 4:31配信 )
金融庁が外資系のエヌエヌ生命保険(旧アイエヌジー生命保険)に対して、近く立ち入り検査に入ることがわかった。
エヌエヌ生命の関係者によると、8月19日までに検査予告があったという。
中小企業オーナーなどを対象にした「節税保険」の販売や商品開発の実態について、今後検査を進めるとみられる。
■同業のマニュライフに行政処分
節税保険の不適切販売を巡っては、金融庁が2022年7月にマニュライフ生命保険に対して初の行政処分を下したばかりだ。
販売行為の組織性や悪質性が生保各社の中でも際立っていたことでやり玉に挙がった格好だったが、同じく節税保険販売における組織性などが強く疑われていたのがエヌエヌ生命だった。
そもそも同社は2022年2月、金融庁から保険業法に基づく報告徴求命令を受けており、逓増定期保険などを活用し、「租税回避行為」を指南する私製の資料が多数見つかったことをすでに報告している。
今後の立ち入り検査の動向次第では、マニュライフ生命の事例と同様に、他社に転じたエヌエヌ生命の旧経営陣に対する責任追及に発展する可能性もある。
さらに今回の金融庁検査は、節税保険の撲滅という所期の目的にとどまらず、業界再編の引き金をひくことにもなりかねない。
なぜなら、エヌエヌ生命は節税保険をはじめとした「法人向け保険のほぼ『一本足経営』で成り立っている」(同社元幹部)からだ。
金融庁の取り締まり強化で、節税保険の販売を実質的に封じられた場合、現在の経営・人員体制を維持するのは難しくなるとみられる。
■焦点は日本生命の動き
仮にそのような事態に陥った場合、エヌエヌ生命に救いの手を差し伸べる生保は現れるのか。
過去にはエヌエヌ生命が抱える税理士代理店網に目をつけ、業界最大手の日本生命保険が買収を検討しているとささやかれたこともあった。
だが、節税保険への規制が年々強まる中で、身動きがとりづらくなっている生保をわざわざ買うメリットはやはり見出しづらいだろう。
それでも、かろうじて買収の動機付けになる材料があるとすれば、グループでの規模拡大ぐらいだ。
そうした状況下で、折しも日本生命は2022年4~6月期の連結決算において、トップライン(保険料等収入)の規模で7年ぶりに第一生命ホールディングスの後塵を拝す結果になっている。
日本生命のトップライン首位に対するこだわりは、外野が想像する以上に強い。
今後四半期だけでなく、年間を通じての成績で首位陥落が見えてくるようであれば、日本生命の動きから目が離せなくなりそうだ。
中村 正毅 :東洋経済 記者

エヌエヌ生命の関係者によると8月19日までに検査予告があり、中小企業オーナーなどを対象にした「節税保険」の販売や商品開発の実態について今後検査を進めるとみられるそうです。
今回の金融庁によるエヌエヌ生命保険立ち入り検査については、節税保険の不適切販売を巡って金融庁が2022年7月にマニュライフ生命保険に対して初の行政処分を下したばかりなのですが、販売行為の組織性や悪質性が生保各社の中でも際立っていたことでやり玉に挙がった格好だったのが、同じく節税保険販売における組織性などが強く疑われていたエヌエヌ生命だったそうです。
そもそもエヌエヌ生命は2022年2月に金融庁から保険業法に基づく報告徴求命令を受けており、逓増定期保険などを活用した「租税回避行為」を指南する私製の資料も多数見つかったことが既に報告されており、今後の立ち入り検査の動向次第ではマニュライフ生命の事例と同様に他社に転じたエヌエヌ生命の旧経営陣に対する責任追及に発展する可能性もあるそうです。
なぜなら、エヌエヌ生命は節税保険をはじめとした「法人向け保険のほぼ『一本足経営』で成り立っている」(同社元幹部)からであり、金融庁の取り締まり強化により節税保険の販売を実質的に封じられた場合には現在の経営や人員体制を維持するのは難しくなるとみられているからなのです。
そして、もしもそのような事態に陥った場合にはエヌエヌ生命に救いの手を差し伸べる生保が現れるのだろうかと生保業界で囁かれているようです。
金融庁、「エヌエヌ生命保険」に立ち入り検査へ
( 東洋経済ONLINE 8/20(土) 4:31配信 )
金融庁が外資系のエヌエヌ生命保険(旧アイエヌジー生命保険)に対して、近く立ち入り検査に入ることがわかった。
エヌエヌ生命の関係者によると、8月19日までに検査予告があったという。
中小企業オーナーなどを対象にした「節税保険」の販売や商品開発の実態について、今後検査を進めるとみられる。
■同業のマニュライフに行政処分
節税保険の不適切販売を巡っては、金融庁が2022年7月にマニュライフ生命保険に対して初の行政処分を下したばかりだ。
販売行為の組織性や悪質性が生保各社の中でも際立っていたことでやり玉に挙がった格好だったが、同じく節税保険販売における組織性などが強く疑われていたのがエヌエヌ生命だった。
そもそも同社は2022年2月、金融庁から保険業法に基づく報告徴求命令を受けており、逓増定期保険などを活用し、「租税回避行為」を指南する私製の資料が多数見つかったことをすでに報告している。
今後の立ち入り検査の動向次第では、マニュライフ生命の事例と同様に、他社に転じたエヌエヌ生命の旧経営陣に対する責任追及に発展する可能性もある。
さらに今回の金融庁検査は、節税保険の撲滅という所期の目的にとどまらず、業界再編の引き金をひくことにもなりかねない。
なぜなら、エヌエヌ生命は節税保険をはじめとした「法人向け保険のほぼ『一本足経営』で成り立っている」(同社元幹部)からだ。
金融庁の取り締まり強化で、節税保険の販売を実質的に封じられた場合、現在の経営・人員体制を維持するのは難しくなるとみられる。
■焦点は日本生命の動き
仮にそのような事態に陥った場合、エヌエヌ生命に救いの手を差し伸べる生保は現れるのか。
過去にはエヌエヌ生命が抱える税理士代理店網に目をつけ、業界最大手の日本生命保険が買収を検討しているとささやかれたこともあった。
だが、節税保険への規制が年々強まる中で、身動きがとりづらくなっている生保をわざわざ買うメリットはやはり見出しづらいだろう。
それでも、かろうじて買収の動機付けになる材料があるとすれば、グループでの規模拡大ぐらいだ。
そうした状況下で、折しも日本生命は2022年4~6月期の連結決算において、トップライン(保険料等収入)の規模で7年ぶりに第一生命ホールディングスの後塵を拝す結果になっている。
日本生命のトップライン首位に対するこだわりは、外野が想像する以上に強い。
今後四半期だけでなく、年間を通じての成績で首位陥落が見えてくるようであれば、日本生命の動きから目が離せなくなりそうだ。
中村 正毅 :東洋経済 記者
FC2 Blog Ranking

この記事へのコメント
おかしいから・・・検査するのでおかしく無ければ検査しない
募集スタイルが・・・変わらないよね
コンサルティング一巡して二巡すると後は興味持たなくなりお流れ
お金持ちは、興味持つけど・・・・数字欲しくなれば支離滅裂無くなるからね
いつもコメントをありがとうございます。
今回の金融庁の立ち入り検査の件では、保険業界に色々な波紋を呼んでいるようです。
マニュライフ生命保険の前吉住公一郎取締役副社長はアフラック生命保険に転職をしたのですが、金融庁から過度に節税をうたった不適切な営業が問題視されていたため専務執行役員に降格させる人事を固めたことが報道機関より配信されていました。
まぁ、これが保険業界に一石を投じるようなことになったことは言うまでもないようです。
>がくがくダックさん
>
>金融庁が「エヌエヌ生命保険」に立ち入り検査へ・・・・
>
>おかしいから・・・検査するのでおかしく無ければ検査しない
>
>募集スタイルが・・・変わらないよね
>
>コンサルティング一巡して二巡すると後は興味持たなくなりお流れ
>
>お金持ちは、興味持つけど・・・・数字欲しくなれば支離滅裂無くなるからね